名前

学校で出会った私を階段の影へと連れ込むリクオ様。
何をなさるつもりなのかと思ったら、残念なことに学校に来ていた事を問い詰めただけ。
そりゃまぁ学校での平穏な生活を守りたい、という気持ちがお強いのも判りますが・・・

リクオ「せめて『若』はやめてくれ~~~。」
つらら「じゃあ私のことも『及川さん』か『つららちゃん』で。」
リクオ「え」

ちょっとした仕返し。焦っている若が可愛い。
でも、私にとっては同時に賭けでもある。

『及川』はみんなで考えた人間に化けた時のための偽名。
『つらら』は私個人の大事な名前。

どちらで呼ばれるかで、私の気持ちに天地ほどの差が生まれるのは間違いない。
それに人間の間では、『苗字』と『名前』のどちらで呼ぶかで、そして呼び方にも、親密さが深く関わっていると聞いた事がある。
あるいは、親密になりたいか。
リクオ様は、私をどう思っているのだろうか?


リクオ「雪女・・・もといつらら・・・」
雪女「・・・・・(よ、呼び捨て!!)」

私は心の中でガッツポーズを取った。
『ちゃん』も無い。私の方が上。私の勝ちだ。


第五幕にて・・・

リクオ「ね、雪女・・・陰陽師って何?」
つらら ブルブルガタガタ
リクオ「え」
つらら(え、えーーーーーー!?ここに来て『雪女』に逆戻りなの!?)

パニックに陥った私が、相手の力量も測れ無くなって怖れてしまったのも、仕方の無い事でしょう?


・・・・・
後から知ったのだが、どうやら私が先に『若』と言ってしまった事に対する、仕返しだったらしい。

 

 

なんとなく思ったことを小説にしてみました。
リクつらというよりは、リク←つらでしょうか。
学校内でも清十字団の旅行中でも、リクオが「つらら」と呼び捨てにしているのが大好きです^^
周りの連中はどう思っているんでしょうかね?

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